潰瘍性大腸炎,潰瘍性大腸炎について

潰瘍性大腸炎の治療で最後の選択肢とも思われる大腸の全摘出。潰瘍性大腸炎は大腸に起こる病気なので、大腸が無ければ再燃しません。以前はお腹にストーマ(人工肛門)を造り、そこから便を出すという方法しかありませんでしたが、今は回腸嚢という袋状の便を一時的にためておくスペースを造り、小腸と肛門をつなぐ方法もあります。
小腸と肛門をつなぐ方法について、排便回数は増えますが、普通の生活を送れるようです。ただ、一部の人には回腸嚢炎という潰瘍性大腸炎に似た症状が出るようですが、それも抗菌薬で大体の人が良くなるようです。
大腸摘出を決定した際、ストーマの事しか話に上がらなかった場合は、小腸と肛門をつなぐ方法について主治医に尋ねてみてください。

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私の場合はステロイドとアサコールで潰瘍性大腸炎の症状が落ち着いていますが、現在の治療では症状が治まらない等で、やむを得ず治療方法を変更することがあるかと思います。これからの生活や治療方法をどうしていこうか道筋が決まった矢先に…ということもあります。潰瘍性大腸炎の他に持病があったり、新たに病気が発症することも少なくはありません。
例えばガンを発症した場合、使用する薬によっては副作用でガンの発症の可能性を高めるものがあります。潰瘍性大腸炎には効果的な薬でも、他の病気との兼ね合いでやめないといけない場合もあるので、日ごろから健康的な生活を送ることが重要です。

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ステロイドは使い方さえ間違えなければ、歴史も長く安全な薬だと言えます。ただ、実感としては副作用がちょっとと思うこともあります。私自身が1年以上10mg以上を服用して出た副作用は、不眠、にきび、抜け毛等で、それほど大きな副作用はありませんでした。
その他に言われている副作用としては、ムーンフェイス。顔が膨れ上がる副作用で、特に女性にとっては精神的にきつい副作用かと思います。
数年前に潰瘍性大腸炎についての新聞記事に書かれていたことが印象に残っているのですが、成長障害に注意が必要ということです。子どもにステロイドを長期間使用すると、背が伸びない成長障害が起こるようで、子どもの時に潰瘍性大腸炎を発症した場合は、ステロイドで早期に症状が落ち着かない場合、他の治療方法に早めに切り替えることの検討も必要になるかもしれません。
治療の選択肢が増えてきている病気なので、自ら病気や治療方法について調べて、主治医としっかり話し合い、治療方法等を決めていく必要があります。

潰瘍性大腸炎,潰瘍性大腸炎について

潰瘍性大腸炎には合併症があり、脚や腕の皮膚が赤くなったり、口内炎が出来たりすることによって病気が見つかることもあります。

私の場合は腰や背中の痛みと太ももの付け根のあたりに皮膚の炎症が起こりました。実感的には、皮膚の炎症の時点では軽症、腰や背中の痛みが出ていると中等症以上といった感じです。

大きな合併症で耳にしたことがあるのは壊疽性膿皮症という皮膚に強い痛みを伴うびらん(潰瘍)ができる病気です。この合併症を初めて知った時、私が経験した腸以外に起こる症状を思い出し、潰瘍性大腸炎が発症・再燃すると、大腸で起こっているような炎症が身体の他のところにも起こるものなのだと思った覚えがあります。 私の場合、下血や腹痛で再燃に気付きますが、その時には中等症になっているので、特に潰瘍性大腸炎を発症したことのある方は、小さな体調の変化にも気を配り、症状の軽いうちに治療できるよう心がけるのがいいと思います。

潰瘍性大腸炎,潰瘍性大腸炎について

前回の再燃で改めて潰瘍性大腸炎について調べたり、新聞等の記事を読んだりしたので、改めて何回かに分けて書いていこうと思います。以前に書いたものと重複する部分も多いかもしれません。

潰瘍性大腸炎についてですが、大腸に炎症が起こり粘膜がただれる病気です。症状は下痢・腹痛・血便等の症状が出ます。原因不明の病気ですが免疫異常により起こると言われており、比較的幅広い年代で発症するようです。

原因不明であるため根本治療がなく、炎症を治める寛解導入療法と再燃を防ぐための寛解維持療法が行われます。寛解導入療法には、5-ASA製剤・ステロイド・免疫調節薬・生物学的製剤・血球成分吸着除去療法があり、その他にも色々な治療方法が研究されています。しかし炎症が強く寛解が難しい場合や腸に穴が空いたりするなどの重症の場合は、手術により大腸を切除します。

症状が治まれば食事制限等は特になく、通常の生活が送れます。ただし、寛解を維持するために薬を使う必要があり、自己判断で中断したりすると再燃するリスクが高くなるので、しっかり主治医の指示を守る必要があります。