潰瘍性大腸炎,潰瘍性大腸炎について

潰瘍性大腸炎(UC)とは、炎症性腸疾患(IBD)のひとつです。原因不明の病気であり、特定疾患(難病)として指定されています。

大腸の粘膜に炎症や潰瘍ができる病気で、寛解と再燃を繰り返し、治るという概念のない病気です。そのため、再燃した際は寛解に向けた治療を行い、長期的に寛解を維持することが重要となります。

先ほど原因不明の病気と説明しましたが、ストレスや食生活が原因とも言われています。例えば、環境の変化や慢性的なストレス、食事の欧米化や暴飲暴食などがあげられます。

潰瘍性大腸炎は、「直腸炎型」「左側大腸炎型」「全大腸炎型」に分類され、炎症の起きている範囲で分けることができます。基本的には直腸から炎症が始まり、大腸の奥に進行していきます。症状としては、排泄時に粘血便が出ることや、残便感、頻繁に便意をもよおす、腹痛等があり、悪化すると発熱、倦怠感、食欲不振、皮膚疾患等の症状も出てきます。また、大腸癌の発生率も高くなると言われています。

入院,潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎と診断を受け、すぐに入院して治療した方がいいと言われましたが、仕事の引継ぎ等があったため、約1カ月は在宅治療をしながら仕事も普通にしていました。症状は徐々に悪くなり、入院直前には体重15キロ減、食欲不振、トイレ1日約20回、熱は常に28度。通勤に1時間かかるため、毎日フラフラの状態で電車の中ではいつ腹痛が起こるかビクビクしながら出勤する生活。腹痛が起これば耐え難い激痛で、夜中も何度も起きるため生きた心地がしなかったです。

仕事の引継ぎも終わり入院。入院前に「特定医療費(指定難病)受給者証」「健康保険限度額適用認定証」の申請もしてしっかりと準備しました。入院中は基本的に投薬治療。中心静脈栄養(高カロリーの点滴)による栄養状態の改善と絶食により大腸を休ませ、プレドニン(ステロイド)を服用することにより炎症を抑える治療でした。もちろん潰瘍性大腸炎の方が普段使用しているアサコール(メサラジン腸溶錠)やペンタサ注腸も服用していました。

治療は順調で、プレドニンの量も減っていき、5週間での退院となりました。退院後は2週間在宅療養した後、傷病手当や医療保険の手続きをして、無事仕事復帰もしました。

潰瘍性大腸炎,発症・再燃

潰瘍性大腸炎発症の原因は何なのか。はっきりとした原因やメカニズムがわかっている病気ではないのですが、私の場合はおそらくストレスと食事が原因だと思います。当時の生活はかなり大変で、仕事によるストレス、家に帰れば妻からのストレス、食事は毎日同じで野菜は無しという最悪な生活を送っていました。

仕事は残業が続いていましたし、妻が出してくれる夕食は毎日冷凍食品。家事はほとんどしてくれなかったので、私が家計の管理からその他家事の多くをやっていました。ただ、残業続きの状態で料理は作る気になれず、毎日昼は牛丼、夜は冷凍食品は食べず、コンビニの焼き鳥とビールでした。家では妻にもう少し家事を協力してほしいと言うことにより、毎日喧嘩の絶えない日々でした。

発症の原因としては、よく言われているストレスと食事だと思います。ストレスにしても食事にしても、悪い状況であれば免疫力は下がるからです。ストレスを発散できず、良い食生活を送れなければ、どんな病気にもなる可能性はあります。

ストレスの多い社会であり、食事も欧米化していますが、しっかり普段の生活や心を良い状態に保つことが健康でいることに必要不可欠だと思います。

潰瘍性大腸炎,発症・再燃

異常に気づいたのは2017年夏。朝起きて出勤前にトイレに行くと大量の下血。不安ではありましたが、その日は通常通り出勤しました。

仕事中も不安が消えず、仕事が終わった後に自宅近くの総合病院に行きました。その時の診断結果は食あたりとのことでしたが、血の量が異常だったので不安が消えませんでした。

腹痛などの体調面での異常は特にありませんでしたが、下血は治まらなかったため、同じ総合病院にて再診することに。そこで出会ったのが今の主治医。症状を伝えると、潰瘍性大腸炎かクローン病という難病である可能性が高いとのことで、これらの病気についての説明を受け、後日、大腸カメラをすることになりました。

検査前日から下剤を飲んで準備をして当日を迎えました。朝から前日同様に下剤を飲んで病院に行きました。鎮静剤を使用しての検査だったので、ほとんど意識のないまま終わりましたが、検査中に見た画像や主治医との会話を断片的に覚えていました。結果は潰瘍性大腸炎とのことで、検査中に採取した検体を調べて診断が確定しました。

この時は何でこんな病気になったんだろうとか、今後どうなるんだろうというネガティブな感情しかありませんでした。

潰瘍性大腸炎,自己紹介

2017年夏に潰瘍性大腸炎を発症し、再燃と寛解を繰り返しながら生活を送っている「かゆ」といいます。

2017年秋から2020年秋まで寛解維持できていましたが、再燃してしまい、短期間で再燃と寛解を繰り返していることをきっかけに、潰瘍性大腸炎についてや食事・料理について書いていくことにしました。他にも趣味であるキャンプ等についても書いていきたいと思っています。

潰瘍性大腸炎で悩んでいる方にとって、少しでもためになるブログににしていきたいです。