潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎(UC)とは、炎症性腸疾患(IBD)のひとつです。原因不明の病気であり、特定疾患(難病)として指定されています。

大腸の粘膜に炎症や潰瘍ができる病気で、寛解と再燃を繰り返し、治るという概念のない病気です。そのため、再燃した際は寛解に向けた治療を行い、長期的に寛解を維持することが重要となります。

先ほど原因不明の病気と説明しましたが、ストレスや食生活が原因とも言われています。例えば、環境の変化や慢性的なストレス、食事の欧米化や暴飲暴食などがあげられます。

潰瘍性大腸炎は、「直腸炎型」「左側大腸炎型」「全大腸炎型」に分類され、炎症の起きている範囲で分けることができます。基本的には直腸から炎症が始まり、大腸の奥に進行していきます。症状としては、排泄時に粘血便が出ることや、残便感、頻繁に便意をもよおす、腹痛等があり、悪化すると発熱、倦怠感、食欲不振、皮膚疾患等の症状も出てきます。また、大腸癌の発生率も高くなると言われています。